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安い!美味い!楽しい!!雲南省の田舎を攻める!! <China>
 2008年5月17日〜6月15日
世界一周旅行 中国・雲南省編
 安い!美味い!楽しい!!雲南省の田舎を攻める!!
 >>中国突入!! 世界遺産の町 麗江の生活!! (2008,5.17〜6.15)
 >>理想郷シャングリラをチャリンコで攻める!! (2008.5.29〜5.31)
 >>チベット仏教とキリスト教が共存する異色の村 茨中村を襲撃!! (2008.5.31〜6.4)
 >>いつの間にか富士山超え!! 山に囲まれた秘境雨崩村を襲撃!!(2008.6.4〜6.7)
>>東アジアの写真館へ(Photo Gallery Asia)
中国のリンク >>写真館1 >>写真館2 >>ビール >>食べモノ >>ホテル >>アジアの交通
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中国突入!! 世界遺産の町 麗江の生活!! (2008,5.17〜6.15)
世界一周旅行記 アジア 中国 雲南省
初めてのニーハオスタジアム
<初球ホームランっ!>
5月17日
ハノイから寝台列車に乗り、国境の町ラオカイに到着、国境の橋を渡り中国側の河口という町に辿り着いた。
国境ではスタッフが「地震の援助ありがとう!!」と言ってくれた。

今日の目的地、昆明行きのバスを待つ間に、打席が回ってきた(ウンコがしたくなったの意)私。
「トイレはどこですかー?」と聞くも英語は通じない。
しょうがないので筆談を。
「厠」と書くべきかな?と思ったんですが、難しくて書けなかったので、「便所?」と書きました。

連れて行かれたのは、かの有名なニーハオスタジアム(ニーハオトイレのことね)!!

「ほうっ!!溝を1本掘って、壁で区切っただけの便所ですか・・・。」

一番上流に水を流すタンクが設置されている。
ふむふむ。上流から流れ出た水は、溝に落とされたブツをかき集めて下流に流れていくわけだ・・・。
ということは、一番下流で打席に立った場合は、上流で溝に落とされたウ○コ全てが、自分の股の下を通過するわけですか・・・。

「オエッ!」
考えただけで具合が悪くなってしまったゾ・・・。

迷わず一番上流のブースに行く。
ニーハオスタジアムでの記念すべき中国リーグ初打席は?!

なんと!初打席初球ホームランっ!!

初球ホームランてのは、パンツを下ろすなりホームランが出たってことですね・・・。

しかし、この時はオレひとりだから良かったものの、最中に後ろに順番待ちされた日にはどぅーしよっ?
オレのケツからホームランが出るトコを見られるわけですかっ?
噂には聞いていたが、ニーハオトイレ手強いゾ・・・。

街で見かけたキレイなお姉さんも、ニーハオスタジアムで、ホームランをかっ飛ばしいるのだ・・・。

昆明行きバスの夕飯休憩の後、トイレに行ったんですが、入り口入ったトコでオジサンしゃがんでました。
なんで入ってスグのトコで?
ここはドアはもちろん仕切りすらない。
コンクリートの部屋に、ボコボコ穴があけられてるだけでした・・・。
「なるほど、そっち向きでしゃがむんだ・・・。」と、ひとつ勉強になりましたが・・・。
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立派な昆明駅

<大都会やんけっ!昆明>
国境の町河口を10:50に出発したバスは夜中の12時に昆明に到着した。

国境からの道はひどいガタガタ道で、穴ぼこだらけ!!
バスは転がりそうになったり、飛び跳ねそうになりながら、ヨボヨボ進んでいく・・・。転がるくらいならいいけど、崖に落ちないようにしてね・・・。

驚いてしまうのは、中国人のマナー。
バスの中でタバコをスパスパ吸って、吸殻は床にポイっ!!みかんの皮も床にポイっ!!痰も床にぺっ!!
うむむむむ・・・。

陽が暮れた後、真っ暗な山道で渋滞に巻き込まれてしまう。
対向車線も渋滞してるんだけど、並ぶことを知らない中国人は、対向車線の渋滞に少しのスキができると、対向車線に出て、渋滞を追い越そうとする・・・。
当然、すぐに対向車線からも渋滞の列が来るわけで・・・。

前にも進めない、後ろにも戻れない、自分の斜線に戻ろうにも、みっちり隙間のない渋滞で、戻ることも出来ず、にっちもさっちも行かないっ!がっちりロック状態・・・。
こういう馬鹿な渋滞にはまり、2時間エンジンを切って暗闇で待つ羽目に・・・・。

なんとか渋滞を抜け、「すごい山道だなー!」とウトウトしていると、いつのまにか昆明に着いていた。
「大都市やんけっ!!」
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高層ビルがニョキニョキと伸びる昆明の町 ビルの合間にはアチコチに屋台が並ぶ

ガイドブックを見てみると、人口500万人以上だそうで・・・。
山の中の大都市ですね。 さすが中国!人口も軽く500万とかになるのね・・・。

立派なビルがニョキニョキと立ち並ぶ大都会です。
しかし、そこは中国、ふと気づくと女の子が道端にしゃがんでおしっこをしていたりする・・・。
当然、立ちション小僧もいるわけだが、どういう訳だか車道側を向いてしてやがる・・・。
せめて、壁の方を向いてしなさいヨ・・・。
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世界遺産麗江の入り口

<世界遺産の町 麗江へ!>
5月20日
昆明から寝台バスに乗り、麗江に朝6:30に到着した。
中国人の男の人の足は100%臭い・・・。寝台バスは靴を脱ぐので、
バスの中は足の臭いで充満していた。そのせいでよく眠れたのか?

麗江は中国版京都といった雰囲気。
雨上がりの早朝で、標高2,400mということもあり、ひんやりとした空気が気持ち良い。
澄んだ水が流れる水路と石畳の道が街を縦横無尽に走っている。
こりゃー、雰囲気満点ですね!!
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石畳と水路の街並 朝から働き者のオバちゃん
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高台から見る麗江 屋根屋根屋根
 四方街を中心に石畳の道が四方八方にヨロヨロと伸びていて、それぞれの道どうしをつなぐ小道もあるので、まるでクモの巣のように道が広がっている。
石畳の脇には、必ず澄んだ水が流れる水路があり、心地よい音をたてている。

道幅も狭く、クネクネと曲がっているので、全ての道が裏道のようで、素朴な良い雰囲気を持っている。
散歩には最適です。

これまた左右に折れ曲がりながら続く階段をてくてくと登っていくと、麗江古城の街並みを見下ろすことができます。
所狭しと並ぶ家々の屋根で敷き詰められています。
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朝は観光客もまばら 蒸しパンを売る湯気が良い雰囲気 朝の野菜売り
麗江の散歩は朝に限る!!
というのも、昼になると観光客でいっぱいになってしまい、情緒もヘッタクレも無いのです・・・。

朝のヒンヤリとした空気の中、まだ静かな古い街並を歩くのはいいもんです。
湯気をあげる出来立ての蒸しパンに唐辛子のタレをつけて食べるのが地元っこの朝食。
路地のアチコチに、野菜や果物を売るオバちゃんが現れます。
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ナシ族のおばあちゃんの野菜売り なんだか雰囲気のあるジイチャン ニコニコ仲良し姉妹
昼になってくると、観光客があんまりいない通りを、面白いヤツいないかな?と、ブラブラと歩きます。
店先に腰掛けて、道行く人をひたすらと眺めている味のあるメガネのおじいちゃん発見!!
さらには、店先で一緒に遊ぶ仲良し姉妹発見!!眼がクルクルでかわいらしい。
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髪を洗う家族 水路は生活の一部
商売そっちのけ、家族総出で末っ子の髪を洗うヨコを通り過ぎました。
眼に水が入らないように、がっちり防御しているのがかわいらしいですね。

水路で洗濯大会を開催している集団もありました。
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日向ぼっこのジイチャン4人 リヤカーにチビがちょこんと座ってました
麗江古城の中心「四方街」で見かけた日向ぼっこのジイチャン4人組、お揃いの紺色のパンツでお揃いのポーズ。
仲良しチームですかね?

中国でよく見かけるリヤカーを引いた自転車。
ホッペ坊主がかわいらしくちょこんと座っていました。

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朝陽に湯気が輝く市場
<麗江市場>
麗江に滞在していた時に、ほぼ毎日通っていた市場。
朝起きたら、まず市場に行って朝飯用の豆腐を買うのが日課。

蒸し器やお湯を沸かす店から漂う蒸気が朝陽にあたって、いい雰囲気をかもし出してる。

初めて市場に連れて行ってもらった時に、自分自身にがっかりする出来事が・・・。
出来立てホヤホヤの熱々の豆腐を買ったあとに、ナシ族のオバちゃんがかぶってる青い帽子を買おうと、帽子屋さんを物色!!

紺色と青で迷ってしまい、買った豆腐の入った袋を口にくわえて、紺色をかぶったり、青をかぶったり。
一緒に来た仲間に 「ねー!どっちが似合う?」 と聞こうとした瞬間、開けた口から豆腐が落ちて、足元にぶちまけられた・・・。
「あつっ!!あっちぃー!!」 と足元から、豆のいい香りがふわーっとあがってくる。
起こるはずが無いと思うようなことが、自分に降りかかってくる今日この頃・・・。

この日はがっかりしたので、豆腐ぶちまけ事件から日を改めて、ナシ帽ゲット!!
ノリのいいほうのオバちゃんは一緒にポーズを決めてくれました!!
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宿の買出しのお手伝いに駆り出されることも ナシ帽を買った店のオバちゃんと
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豚の頭のぶつ切り
市場汁が足にくっつくのを避けながら、人ごみを掻き分けて歩く。
市場は女性の土俵なんだろうか?売るほうも買うほうもオバちゃんだね。

「豚のぶつ切りはいかぁっすかぁー?」 とは言ってないと思うが、豚の頭のぶつ切りがアチコチに。
豚の頭を買ったオバちゃんは、豚の目に指突っ込んで、まぶたに指を引っ掛けて持って帰りました・・・。豪快だね・・・。

どんなモノも食べてしまう中国人。
いろんな食材が並んでいて面白い!
当然ですが、犬も売ってます。

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玉龍雪山と空が映ってきれいな黒龍湖
<黒龍湖 ブラックドラゴンプール>
麗江での良い散歩コースにブラックドラゴンプールがある。
古城から徒歩でいけるし、天気のいい日には玉龍雪山を見ることが出来る。

正面入り口から入ると外国人は金を取られるんですが、脇ッちょから入ると・・・。
同じ宿の仲間と裏口入学を試みて、無事入学!!

園内には水が湧き出すところがアチコチにあるようで、地元のオバちゃんも水を汲みに来ていました。



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裏口入学を狙う 地元のオバちゃんも汲みに来る湧き水
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我こそは!競うようにと唱える!!
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四川省の大地震の被災者を想い

<ナシ祭り>
5月21日の夜
滞在していたママナシGHのすぐ隣のお寺のような場所でナシ族がお祭りをしているらしい、という情報あり。
飲みかけの大理ビールとカメラを持って、乗り込む。

トンパ文字という象形文字で書かれたお経のようなモノを、みんな競うようにして唱えている。
独特の衣装とロウソクの灯り、ケムリが漂って異様な雰囲気だ。
お経は延々と続く・・・・。
終わってもすぐに新しく始まる。

申し訳ないんですが、部外者にしてみれば、全部同じに聞こえるわけで・・・。
「いいかげん飽きてきたヨ、他の無いのかね?」というところで、ダンスが始まった!
これまた競うように踊っているように見える。

デタラメかいっ!!
と思えるようなダンスだけど、時折、ほんのたまに、一応揃えて踊っているのネ、と思われる時がある。

ひとつのダンスがダラダラっと終わると、次のダンスがダラダラと始まる。
ふむふむ。もうお腹いっぱい・・・。

ボクは途中で退散しましたが、踊りとお経は深夜まで続いたようです・・・。
どうやら四川省の地震被災者の慰霊祭のようなモノのようでした。
ナシ族の文化を生で見ることが出来て、いい経験になったゾ。

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東河オールドタウン
<最も尊敬されている人を襲撃!!>
5月24日
「中国で一番尊敬されている人物」
「中国の伝説の人」というジイチャンが、麗江から北に12kmの白砂という村にいるそうなんで、チャリで行ってきました。

麗江と白砂村の間にある東河古城に立ち寄ってみました。
麗江より、さらにずっとツーリスティックで、作り上げられた街というカンジでした。特に見所も無かったので、さっさと退散・・・。

東河を出ると、見渡すかぎりのどかな風景になりました。
両側に広がる畑を眺めながら、ゆっくりとペダルを踏んで進んでいきます。
収穫のシーズンのようで、土と乾いた草の香りが漂って、懐かしい香りがしました。

たくさんの人が畑に出て、収穫作業をしている辺りでひと休憩。
ちょうど昼休憩なのか、畑の中でランチを食べている家族があります。
なんと鍋をつついてます!!いいなー!畑の中で鍋!!酔っ払っちゃうなー!!
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のどかな風景の中チャリンコで進む 畑の脇でサボるちびっ子

オーストラリア張りの紫外線にジリジリ焼かれながら、やっとこ辿り着いた白砂村。
伝説のジイチャンは漢方薬の権威。ホー先生の診療所はスグに見つかりました。

だって、自分が掲載された新聞記事や雑誌を拡大して診療所の外に並べまくってんだもん!!

ホー「日本人かい?まーコレ読んでっ!!」
ふむふむ。雑誌タイムにも紹介された!
白血病を漢方薬で治した!
山を歩き続け、独自で薬草漢方薬の研究をし、無料で村人に薬を分けている。
世界各国のテレビ、雑誌で紹介され、有名作家も本の題材に取り上げている。

生ビ「ほー、山歩き回って探したんですかー?今は庭で栽培してるんですね?」
ホー「そうそう、これは????草だよ!」
生ビ「んじゃー、アソコのは何に効くんで・・・」
ホー「まー、いいからコレ読みなっ!!」
ふむふむ。 雑誌タイムに紹介された!
白血病が完治した患者からお礼の手紙が・・・!
日本はもちろん、世界中のメディアで取り上げられてる。
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世界各国のメディアで紹介されているそうです 最も尊敬されている人ホー先生と
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健康茶を頂きました

生ビ「あのボクの父親は胃の調子が・・・」
ホー「毎日、日本人が訪ねて来るよーっ!!」
ホー「ここに名前書いてっ!!」
と渡された日本人用記名帳にサインして、健康茶をもらった。

先生自らお茶を包み、包み紙になにやら書いてくれる。

やっぱ達筆なのかな?
むむむ、だんだん字がちっちゃく・・・。
まぁ、画数の多い文字が先頭にあると、ありがちですが・・・。

生ビ「有難うございました!!」
ホー「ドネイション フォー ミー!」(寄付して)
あれ、タダでやってるんじゃ・・・?

世界中から評価されて、伝説と言えるような実績もあるらしいですが、今は自分の功績を観光客に喋るのが楽しみになってるジイチャンという感じでした。
優しい笑顔が素敵な仙人のようなオジイチャンでしたが。

大理ビールを毎日飲みまくっていましたが、健康茶のせいか普段より調子が良い気がしました。
下痢が一発で治ったという友達もいたし、伝説は本当みたいですよ!

白砂村はホントに小さな村で、時が止まったような村でした。
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マージャンを楽しむ白砂村のジイチャンたち まったく動かないばあちゃん達
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<理想郷シャングリラへ>
5月29日
麗江から理想郷と言われるシャングリラまでの道のりは意外ときつかった。
前の座席のオバちゃんが窓からペッと吐いたツバのしぶきを、右腕に浴びながら山道を進んでいく。
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シャングリラの市場に集まる人達

途中の虎跳峡までの道はクネクネ、ガタガタ揺れる。
運転もかなり荒く、前後左右上下に揺さぶられて、発車してからたったの40分で前の席のオジサンが窓からゲロを吐いた・・・。
うむむむむむ・・・。

虎跳峡を越えた辺りから、揺れも収まって、眺めも抜群!!
車窓からの眺めに見とれていたら、あっという間にシャングリラに到着してしまいました。
標高3,300mということで、高山病を心配したが、バックパックを背負って少し走った時に一瞬頭痛を感じたくらいだった。
それも、気のせいなんじゃないか?という程度でした。

<シャングリラの街>
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すっかり山小屋風の宿 景色の良い屋上でのんびりお茶 宿から見えるお寺と巨大なマニ車
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夜は薪ストーブを囲んで
この町、デチェン・チベット族自治州の中心地で、「失われた地平線」という小説の舞台になった理想郷シャングリラはここであると主張し、元々は「ちゅうでん」だった名前を2002年にシャングリラに改称したらしい。

すっかり山奥の古都というカンジのシャングリラ。
街を見るだけでは、理想郷と呼ばれる理由は全然わからん!寒いし・・・。
恐らく周りの山や草原を散策してみないと、理想郷は実感できないのだろう。

麗江の宿のママに紹介してもらった宿もすっかり山小屋風でいい雰囲気。
屋上からは街を囲む4,000mを超える山々が見渡せて、のんびりとお茶を楽しむことができる。ここら一帯の自然は世界遺産でもあるそうです。

夜は薪ストーブにあたりながら、ビールを頂きます。

<シャングリラダンスに挑戦!>
シャングラリで面白いのは、夕方から始まるダンス。
古城地区の中心四方街で、最初は数人のおばあちゃんが踊り始めてスタートするんですが、あっという間にアチコチから人が集まってきて、老若男女問わずの大人数でのダンスパーチーです!!
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町中から人が集まり大盛り上がり!! 観光客も飛び入りで参加

おばあちゃんのダンスも若い兄ちゃんのダンスも、基本的には同じ振り付けなんですが、若者は少しアレンジしているのか、スピード感があり、かっこいいカンジすらして見とれてしまいます。
こういう若者が、地域の文化活動にバッチシ参加してるのを見ると嬉しいものです。

当然、旅行者も飛び入りでガンガン参加して、見よう見まねで踊りにチャレンジします。
独特なリズムと振り付けで、かなり苦戦しますが、地元の人と交流できたような気がして楽しいもんです。
踊り込んでかなり上手い人、まだ覚えたての人、背広を着たおじさん、伝統衣装を着たベテランのおばあちゃん、革ジャンにジーパンのお兄ちゃん、ちびっ子まで、地域住民のみんなで毎日楽しめるなんて羨ましいですね!!
特におじいちゃん、おばあちゃんは嬉しいでしょう!
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ゆっくり、正確に踊るおばあちゃん達 華やかに踊るおばさま達
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おめかしして参戦のチビ 背泳ぎ踊りのオジサン

その中で、ワタシが目をつけたのは、最初から最後までフル参加なんですが、踊りの方は全くで、私は「溺れそうな背泳ぎの人踊り」と読んでいたオジサン!!!

振り付けを無視して、ひたすら両腕をグルグル回すおじさん。
「まわれ、まわれぇ!!」と腕を回す三塁コーチようであり、ラリアットをする前のプロレスラーのようでもある・・・。

上手い下手なんて気にしないけど、踊りは好きだぜ!!ってのが、気持ち良いです!!
実際は、コミカルな踊りのファンなだけですけど・・・。(そのうち動画を紹介する機会があればと思います)

<理想郷をチャリンコで駆ける>
シャングリラではチャリンコを借りて、ナパ海という草原までサイクリングにでかけました。
そこへ向かう途中の草原で、カッコイイ少年3人組に襲われてしまった・・・。
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草原をバックにかっこいい 子豚のシルエットっていいですね

青空をバックに草原の写真を撮ろうと、チャリを停めると、棒を持った三人組が駆け寄ってきた!!
なんだ?殴られんのか?
と思ったら、3人並んでカメラの前で棒をカッコよく振りはじめた。

キレイに斜めに並んで、それぞれ得意の技を延々と繰り出してる・・・。
こりゃー、相当練習してますよ、この陣形・・・。
カメラ好きだねこの子たち・・・。
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高台からナパ海という草原を眺める 牧草地でひと休憩
シャングリラ最大の牧草地というナパ海。
ただの草原に入るのに、なぜか入場料が必要だというので、近くの村の高台に登って、草原と山の眺めを楽しみました。
金なんか払う必要ないですネ。

ナパ海の次は、雲南のポタラ宮と呼ばれる松賛林寺へ向かってペダルを漕ぎまくります!!
ガンガン進む予定だったんですが、途中のがたがた道におケツを砕かれて、牧草地の片隅で休憩です・・・。
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雲南のポタラ宮と言われる松賛林寺 松賛林寺の隣の雑多な建物群
近いようで遠かった雲南ポタラ宮。
台湾人の友達のおかげでタダで潜入成功!!
寺のことはよくわからなかったんですが、眺めはなかなか!!
本物のポタラ宮を見たこと無いので、似てるかどぅーかは分がんね・・・。
>>上に戻る 
<なんだかんだで隣の谷へ>
5月31日
シャングリラから北上して、雲南省とチベットの境界にある徳欽へ向かうというのが、本来のルートだったんですが、一緒に旅することになった台湾人の友達ケンタの提案で、ひとつ西側の谷を北上するルートに急遽変更!!
まずは、南西に進路を取り、隣の谷の起点となるウィシーという町を目指します。

車窓から眺める景色は抜群で、まったく飽きない。
バスは深い谷の間に挟まるようにして進んでいきます。
茶一色の断崖絶壁の間を流れる川はやっぱり茶色で迫力があります。
驚いてしまうのは、その崖にへばりつく様に家が建っていて、集落があることだ。
なんでまた、こんなとこに?と思ってしまいます・・・。
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両岸の急斜面にへばりつくように広がる畑

川を超えて対岸に渡ると、いつの間にか茶色一色の世界から緑の輝くのどかな風景に変わっていました。
田植えをして緑色になった棚田の間を流れる川の水も澄んでいます。

バスに揺られること約5時間半でウィシーに着きました。
ウィシーは思っていたよりもずっと大きな町だった。
台湾人のケンタと話し合った結果、さらに北に向かうことにして、目の前にあった茨中行きの乗り合いバスにそのまま飛び乗る。

ここからの景色も抜群だった!!
田植えをする人々、折り重なる山の斜面には色とりどりの畑があり、集落があり、生活がある。
その向こうには雪を抱いた山が見える。
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ガソリンを吸い込んでしまった?

おそらく麦だと思うんですが、収穫の時期だったようです。
刈り取った麦をなぜか道路に並べて置いてある・・・。
何度も通り過ぎて思ったんですが、ひょっとすると道路に敷き詰めて、通り過ぎるバスやクルマに踏みつけてもらって、脱穀してるのかなー?

この道、落石や土砂崩れが多く、道幅が半分くらいになっているところが多い。
運転手が停車して崖の上を見上げてるので、なにかな?と思うと、上から岩が1つ落ちてきて瓦礫の上に積み重なった。
上を見上げてみると土煙が上がっている。

現役バリバリの土砂崩れじゃないですか?!
運ちゃんは、「今だ!!」と言って、タイミングを見計らって、土砂崩れを越えていく・・・。
5分おきくらいにある土砂崩れ現場。無事に辿り着くのか?だいじょぶ?

<異色の村 茨中村>
太陽が高い山にかかり始めた頃、川の対岸に渡り、急な坂道を登り、辿り着いた小さな村、茨中村。
チベット系中国人の暮らす村で、チベット文化と中国文化、さらにはキリスト教まであるという 異色の村です。
結局、この後この山奥の小さな村に4泊することになります。
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味のある食堂 部屋の前のベランダからは対岸の斜面が見渡せる
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まずはバター茶

宿に入ると、チベット民族らしく、まずはバター茶で一息つきます。
バター茶にきな粉を溶かして飲むスタイル。体に良さそうです。

お茶を頂いている間に、宿のオバちゃんと娘さんが、晩飯の支度をしてくれました。
たっぷり4品。(毎食たっぷりです)
ズッキーニ炒め、じゃがいもをカリカリに焼いたもの、酒のツマミに最高のにんにくの芽炒め、エース級の中華料理トマト卵炒め。

さらには、意表をつき地ワインまで。
食後に出てきた栗は、かなり小ぶりで、かなり硬いが、かみ締めるとしっかりと甘い、野性味のある味でした。
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ズッキーニ炒め じゃがカリカリ焼き にんにくの芽と肉炒め
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エースのトマト卵炒め 山の栗?すっごい硬いけど甘い 夕飯の風景

茨中はホントに素朴な農村で、牛で田んぼを耕して、棚田のひとつひとつを村人が協力しながら手で苗を植えている。
チベット語の方言を話す雲南省の田舎の小さな村。
中国語を話す台湾人のケンタがいなかったら、全く会話ができないトコだ・・・。
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現役ばりばりの牛トラクター おケツが並ぶ田植えの風景

この村の珍しい特徴は、チベット仏教とキリスト教の2つが共存していること。
町の中心にお寺のような格好をしたへんてこな教会がある。
フランス人宣教師が長く滞在して、村人達にキリスト教を広め、協会を建てたということだ。
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お寺のような雰囲気の協会 協会の敷地内にはぶどう畑が (教会の上から)
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ペットボトル入り地ワイン

約100年前には、フランス人宣教師がブドウの種を持ち込み、ワインつくりを伝えたらしい。
教会の周りには棚田にまじって、ブドウ畑が広がるという変わった風景が印象的です。

ワインのことは良く分からないが、味も香りも酸味が強く、燻製のような香りが漂う・・・。
村人はこのワインに砂糖を入れて飲むようだ。
村のおっちゃんが言うにはここで栽培しているぶどう種は、今ではフランスにはなくなってしまった品種らしい。

味の良し悪しは別として、まさに幻のワインと呼べるのではないだろうか。

この宿、ホットシャワーが出るとのコトだったが、チョロチョロとしか出ないので、初日はお湯でタオルを絞って体を拭いた。
次の日からはチョロチョロとも出なくなってしまったので、シャワーはお預け・・・。

トイレも落としたブツが、坂を下って、トイレの後ろの方に落ちていくタイプ。
毎朝、宿のスタッフのモノをまたいで打席に立っていたが、白いナメクジのような、尾っぽの長い芋虫のような生き物が、股の下を通って旅立っていった・・・。誰かのお腹に虫がいるのかな?

<こどもの日>
6月1日
茨中村に着いた翌日は中国の子供の日だったようで、チベットの伝統衣装を着た子供たちのダンスを楽しむことが出来ました。ラッチー!!ラッチー!!
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村中のひとびとが集結!! すいかを食べる家族
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なんだかかっこいいチビ その顔ナイス!!
 宿のご主人の弟さんに連れられて、小学校に行ってみると、子供だけじゃなくって、大人もたくさん!!
村中の人間が集まってきているというカンジです!

小学校のグランドを囲んで、大人達はおしゃべりしながら始まるのを待つ。
子供達は、スイカを食べたり、売店で買い食いをしたり、おもちゃを買って遊んだりと、まるで縁日のよう。
今日は子供の日だから、特別におこづかいでもらったのかな?

素敵な衣装を着ておめかしした子供達の写真を撮ったり、スイカをかじる技あり顔の少年を撮ったりして、子供祭りが始まるのを今か今かと待ちます。


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一緒に撮ってもらった!やったっ!! チビもおめかしして この娘は茨中村のエースです。
しばらくすると、一緒に旅をしている台湾人のケンタが
「衣装を着た子供と一緒に写真撮ったら?」だって!!

「きゃーっ!!ナイス!!」
お願いしたかったんだけど、チベット語はもちろん中国語もできねーし、諦めてましたよ、オレは。
「撮る撮る!撮るぅー!!」
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太鼓を叩いてパレードが始まった!! きれいな衣装が続きます
ちょうど一緒に写真を撮ってもらったところで、先生のフエが「ピピィーっ!!」と鳴り、
生徒達はサササササーっ!と整列して、準備に取り掛かりました。
壁の向こうから太鼓の音が聞こえたかと思うと、どうやら開会パレードの始まりです!!
ひときわデッカイ少年が大太鼓叩いてますね。こいつモテそうですねー。
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長い袖をぶんぶん振り回すダンス 女の子も袖をぶんぶんしますよ!!
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ひときわ目立つ衣装の娘
開会式が終わると、いよいよダンスの始まり!!
まずは、男女別れて5つの輪になって、長い袖を振り回しながらグルグルと回ります。
ははぁー、どぅーやら、オリンピックの五輪をイメージしてるようですね・・・。

オリンピックダンスが終わった後も、次々と新しい音楽が始まって、
何十種類というダンスを延々と踊ってくれます。
運動会でのパパのごとく、ビデオカメラに写真に忙しい生ビ。

昼の休憩を挟んで、午後もひたすらダンス!ダンス!!
どうも、カワイイ女の子は出番が多いようで、衣装を着替えては次のダンス!
着替えては次!
と出場機会にかなり差をつけているようです・・・。

<シャンシャンの家>
6月2日
子供たちのダンスをめいいっぱい楽しんだ子供の日の翌日。

朝から降っていた雨も止んだし、学校のほうから子供達の歓声が聞こえてくるので、学校に顔を出してみると、みんなで綱引きして盛り上がってました。
村のオジサンたちも混ざって、綱引きの次はおじさんチーム対少年チームのバスケの試合。

ほとんどの子供はコートの周りで、お菓子を買い食いしたり、おもちゃで遊んだりしている。
センセイも煙草吸ったり、ジュース飲んだり・・・。これが、体育の授業なんだろうか・・・?
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大盛り上がりの綱引き大会 青年VS少年のバスケ

一緒に旅をしている台湾人に聞いてもらうと、どうやら今日は1日遊んで過ごしていい日みたい。
昨日1日ダンスで頑張ったので、振り替え休日みたいなもんなんだろ。
バスケが終わった後は、ぞろぞろと解散となってしまいました。

ボクらの方は、台湾人ケンタの中国語のおかげで、近くの女の子の家に遊びに行ってしまいました!!
ボクと台湾人の両方のお気に入り、4年生の美少女シャンシャンの家です。

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強烈な味だった木の実
シャンシャンはしっかりもののオネエサンで、部屋に入ると、「なにかフルーツを持ってくるから」と、家の裏の方に消えていってしまった。
持ってきてくれたのは、緑色の梅くらいの大きさのナゾの実。
塩をつけて食う。

「ぐおっ!!酸っぱっ!!渋っ!!」
口の中の水分が全て搾り取られるような、舌をねじられるような味だ。
台湾人ケンタは速攻ギブアップ。

シャンシャンが不安そうな顔をして見ているので、歯を食いしばり、笑顔で1つ食べきる生ビ。
しかし、まだまだ、山盛りの実が・・・。
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折り紙作戦成功! 家族の紹介をするシャンシャン
どぅーするの?
全部食って死ぬの?

そうだっ!!
話題を変えようと折り紙を取り出す!!
さすが折り紙!!効果抜群!!

この村は日本人はおろか、観光客もめったに来ない・・・。
数年前に、日本人がやってきたことがあるが、彼らは夜中になって行動し、昆虫を取りまくって帰っていったとのことだ・・・。
たまに登山者が現れるが、ここに滞在していた4日間、村を歩いてた外人は我々二人だけだ。

今まで見たことの無い、綺麗な紙にすっかり夢中!!
うまいこと緑の実から、意識をそらして、生き延びることに成功!!
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家の裏庭でパシャリリ! あぜ道をつたって

一緒に写真撮ろうと言うと、なぜか裏庭のような草の生い茂った場所で・・・。

折り紙遊びの後は、みんなで棚田に繰り出しかけっこ!!
台湾人がIpodのストップウォッチを取り出すと、タイムトライアルスタート。
久しぶりに走らされたよ・・・。田んぼの中を裸足で駆け回る。小見川育ちのオレは得意ですが・・・
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仲良し3人組で 棚田かけっこが始まった

<友達に>
6月3日
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やっと鶴の完成!
ホントは出発しようと思ったんだけど、昨日こどもと遊んで仲良くなったのに気をよくして延泊。
学校へ行こうっ!!

休みでした・・・。

しかし、ボクには台湾人の仲間がいるぅ!!
台湾人ケンタが遊んでた子供と一緒に学校に侵入。
でも、期待はずれで、特にすること無い・・・。

暇なので近くの赤ちゃんに鶴でも折ってあげようと、折ってると今日知り合った女の子ワンファンが寄ってきた。
できあがったら頂戴ってことだろう。
折りあがった鶴をワンファンにあげると、バスケしてた子供達も寄ってきて、折り紙大会が始まった。
困った時の暇つぶし折り紙作戦。
するとあれよあれよと子供に囲まれて、俺にも一枚、私に二枚。
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みんなで折り紙に挑戦!! すっかり仲良しになれた!

身包み剥がれそうに・・・。

サパの黒モン族では、オレより折り紙上手い娘がいたけど、ここにはいない!!
まず、半分に折って、三角にすることすらままならないんだっ!!
笑っちゃうほど不器用だゾ。

折り紙で仲良くなったら、なんでもできる! バスケも一緒にやったりしちゃって! いやー、良かった!!
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お得意のポーズ!!(初めてとは思えない構図) 野良仕事用のトラックでグラビア撮影?
いつの間にか、女の子達がカメラを持ち出して写真を撮って遊んでいたみたい・・・。
コレは子供達のお決まりのポーズで、こどもの日の開会式で表彰状を受け取る時もおじぎと一緒に頭の上に手を上げます。
しかし、初めて写真撮ったとは思えない構図の取り方ですねー!!天才か?
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いつの間にか富士山超え!! 山に囲まれた秘境雨崩村を襲撃!!(2008.6.4〜6.7)
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崖を降りていく
<徳欽へ>
6月4日
今日はいよいよ茨中村を旅立つ日。
10:00発で宿のオバちゃんに先導され、棚田を通り抜け深い谷に向かって崖を降りていく。
小雨の振る中、11:00頃来るというバスを、12時過ぎまで待つ・・・。

「をい!!やっぱりかいっ!」
こんな土地で、バスが時間通りに来るわけないんだよね・・・。

隣町の燕門まで行った方が、バスがたくさんあるだろう!ってことで、通りすがりの乗り合いワゴンに飛び乗り、燕門まで移動。飯を食って、徳欽行きのバスに乗り換える。

茨中から徳欽への道は深い渓谷の崖になんとかへばりつきながら進むというカンジ。
崖崩れというか土砂崩れ、落石に道を阻まれながら・・・。
10m置きくらいに阻まれながら・・・。
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道を阻む落石

道を半分以上ふさぐ土砂崩れの前で一旦停止して、山の上を覗う運転手。
「今だっ!!」 と言って、進む。またソレ?
なにその、一か八か的なやり方は・・・。

通れないくらいひどい土砂崩れの時は、兄ちゃんが降りていって、岩をどかして進む。
日本で言うと通行止めのようなトコでも、普通に進んでいく。
右車輪は土砂崩れの上に乗り上げ、左車輪は崩れそうな崖の淵の上を行く。
バスでする綱渡り・・・。

あまりにも普通に何回も綱渡りで越えていくし、他の乗客も無反応なので、感覚が麻痺してくる・・・。
ボーっと谷を見ながら、こういうコトで死ぬのかもなーって思ったよね・・・。

バスはひたすら谷沿いに山を登っていく。
後ろの姉ちゃんが窓を開けてた瞬間、とてつもない冷気が吹き込んできて凍え死ぬかと思った。
いつの間にか雪山がすぐそこだもの。

夕方、徳欽に着いたが、小雨がぱらつき激さむ!!
4日ぶりとなる、それほど暖かくないシャワーを浴び、ビールで体を暖める。
ソーラーパワーを使っているので、曇りや雨の日は十分に熱いお湯が出ないのだ・・・。

<秘境へ>
6月5日 10:15徳欽発
徳欽は雲南省とチベット自治区の省境の町なんですが、そこからさらに西に向かいます。つまり、限りなくチベット自治区に近づきます。徳欽から車でいける西当温泉まではシータク。
西当温泉行きのバスは14:30の1本しかないので、時間は無駄にしたくない我々は、少し高いですがタクシーで行くことを選択しました。
途中の景色は抜群なので、シータクの運ちゃんに頼んで停まってもらって、景色を楽しめたのはGOOD!!

雲を突き抜けそうな高い山を見上げて、深い深い谷を見下ろすと、ポツポツと家や畑が見えて村があるのがわかる。
遠くの山の雲の切れ間からは、氷河がのぞいている。
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高い山、深い谷の底には村が 雲の切れ間に氷河が見える

11:45西当温泉から山登りスタート。
西当から秘境雨崩村まで行く手段は、歩きか馬のみというので・・・。

歩きました6時間半・・・。
富士山越えてましたよ、いつの間にか。
雨崩までの道のり最高点は3800mとちょっと。
天気のほうは、少しずつ雲が切れてきて、ほぼ快晴に!!
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馬に乗った人たちとすれ違う 晴れてきて気持ち良い眺め! 山に住むチビと遭遇
最初の1時間くらいは、人っ子一人見かけねーモンだから、道があってるのか不安・・・。
昼が近づいてくると、雨崩村から帰ってくる人たちとすれ違うようになり、ほっと一安心です。

ゆっくり、ゆっくり。
高山病にならないように。
っていうか、坂が急で早くなんて歩けません・・・。
長すぎて困っている足を上げて、思いっきり前に踏み出しても、後ろ足のつま先を踏みそうですもん・・・。
(足が短けーのかっ?)
自分の足を踏んで、自己嫌悪に陥るようなことがあっては悲しいので、ガムばって歩きます。
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おケツが割れたオーバーオールを着たチビ茶屋で一杯 バター茶とチベット式揚げパンパアパアで元気をつける

14:20 おケツが割れたオーバーオールを着たチビの茶屋で、バター茶と揚げパンで疲れを癒す。
「辿り着けんのか?」とヘコタレていたが、なんだか元気が出たような気がするから不思議です。
元気が出たので、ケツ出しボウズに鶴を折ってやった。

「ゆぉーしぃっ!!よぉーっし!!」と気合を入れて飛び出す!!
バター茶とパアパアで得た元気は、20メートル分だったらしい。
ちょっと登ったら、またつま先を踏みそうな歩幅になり、息も「ぶはぁっ!ぶはぁっ!!」とかっちょ悪い感じに・・・。

相棒の台湾人ケンタは、重いバックパックに四苦八苦・・・。
ボクはほとんどの荷物を徳欽に置いてきたんですが、彼はほとんど全部持ってきてんですよね・・・・。

そんな時です、後ろからものすごい勢いで登ってくる女性3人組と出会ったのです。
「くそうっ!!女の子に抜かされてなるものかっ!!」
と、ガムばってみたんですが、アッサリ、ホントにアッサリ、スルリと抜かされました・・・。

「この娘達、只者じゃないね。」
というのは、明らか!!
台湾人ケンタが聞いてみたところ、チベットのラサから来た三人姉妹だそうで、雨崩村の雪山に登りに行くんだそうです。
高地慣れしてるってスゴイ!!めちゃくちゃ凄い!!すげぇーっ!!!
ケンタのでっかい荷物を持ってくれて、スタスタ進んでいきます。

超速いっ!!
こっちは「ぶはぁーっ!!ぶはぁーっ!!」言って、ちょぼちょぼ歩いてるのに、
ラサ娘達は喋り捲り、笑いまくり、時には歌まで歌っちゃって、サクサク進んでいく・・・。
巨大な荷物持ってもらってるのに・・・・。
台湾人のケンタなんて、命を落としそうです・・・。
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最高地点にはチベット仏教の旗が バッグを持ってもらい杖を突き歩く

16:15 頂点通過。
この峠道の最高ポイントだというところにはチベット仏教の派手な旗がたくさん。
ここから30分ほど下ったところが、標高3,800mだというので、ココは3,800mちょっと?
いつの間にか、富士山よりも高いトコ歩いてたんだなー。そりゃ、しんどいよ!
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目の前に雪山が! 茶屋の屋根の上からの景色  屋根から2本木が!?
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とんでもねー景色!!大迫力!!感動!!
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みんなに追いついて安心したところ

16:45 いい眺めの休憩ポイントに到着。
茶屋の屋根からの景色は抜群だったんですが、屋根によじ登ろうとしたところ、屋根を修理してた兄ちゃん達に追い返されてしまいました。

「もっと向こうに良いトコあるから!!」と言う。
茶屋の少年に先導してもらって、木の間を走り、岩を登っていく。

すごい景色待ってました!!
空に浮かぶような雪山が!!
ボクが立ってるトコが4,000mくらいだから、向こうは6,000mとかってことですかねー。この景色は、鳥肌もんです。

と、写真撮ってたらケンタやラサ娘とはぐれた・・・。
ケンタを追って、慌てて山を下っていく。

やべー、オレ言葉しゃべれねーし!!道知らねーし!
なんだか、慌てたんですが、
道は1本道だったし、みんな途中で待っててくれました。

そーやー、自慢ですが、ラサ娘にモテました、ワタシ。
背が高いし、ラサではかっこいい顔だとか!!

ふむふむ。
モテ顔だそうですよっ!!

ふむふむ。ふむふむ。

ふむむ。

18:15 上雨崩に到着。
無事追いついたー!!トゥージチー!!(ありがと)
景色最高!!こんなに山がはっきり見えるのはかなり珍しい!!って。
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雪山に向かってお経を読む長女 雪山に手を合わせる次女
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お経を読む長女
ラサ娘達に、雪山に向かってお経を読んだり、手を合わせたりしてるトコを写真に撮って!とお願いされた。
こんな若い娘さん達が、ササッと数珠を取り出したり、お経の本を取り出したりするなんてビックリだけど、チベットでは当たり前なんだろな。

ラサ娘はこのまま、川の向こう側の下雨崩まで行って、明日の雪山登山に備えるらしい。あの雪山、なんか特別なのかな?
俺らはバテバテで動けずチェックイン。
特にケンタはバテバテで、ベッドから動けず・・・。

宿は眺めはいいんですが、さすが中国式山小屋で便所は超汚い。何人前のブツをまたぐ羽目になりました・・・。
シャワーは灯りがないのでドア開けて浴びた。それでも、お湯が出てよかった!
たぶん天気が良かったからだ。こういうトコは太陽熱のシャワーです。
こんなに晴れるのは珍しいと言うこと。昨日着いた人は、雨で泥だらけになって、凍えながら到着したそうです。
今日は茨中村の残りワイン飲んで早めに寝るべ!!
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雪山をバックにパシャリリ! あんな山に登れるんだろっか?
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黒板が壁に立てかけてある豪快な教室
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まさに天然の公園
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雪山に向かって広がる放牧地

<雨崩散策>
6月6日
朝早く起きて外に出てみたが曇りで山は見えず・・・。
ならばゆっくりと寝なおして、のんびり朝飯食って、村の散策にでかける。

雨崩村は34家族150人が住んでいるしい。
日本のガイドブックには載ってないので知られていないが、中国人や登山愛好家の間では人気が出てきているらしい。
ここ数年、村にある小さな小学校を訪れ、ボランティアとして先生をする外人が多いそうだ。

その小学校を襲撃!! と向かったんですが、残念ながら連休中だそうです・・・。
それでも小学校をチラッと覗くことだけはできました。

小学校3年生までの16人の子供が勉強しているらしい。
少ないね・・・。
黒板が壁に立てかけてある教室には机が二つ。

小学校4年生からは、近くの大きな町の徳欽の小学校に行くとの事・・・。
ここ2年くらいで、観光客も増えてきて、村の生活も変わりつつあると北京から来ていると若い先生は言っていました。

村の奥の放牧地は、とてもきれいな場所で天然の公園と言ったカンジ。
山に薪を取りに行っていたオバちゃんたちが休憩をしていました。岩のベンチに座り、小雨に塗れた草もきれいだし、花もきれいに咲いてます。

上雨崩村奥の天然公園の散歩を楽しんだ後は、谷を少し降りて、川を渡った下雨崩に移動。
と簡単に書いてしまったが、この道も急な斜面にあるので、結構大変なのだ・・・。

小さな橋を渡り、斜面をクネクネと登り下雨崩村に到着。
少し歩くと急に視界が開けて、雪山向かって綺麗な緑色の放牧地が広がっていた。
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グッドアイデアの水車式マニ車
昨日みたいに雪山がクリアに見えたら最高だろうなー!!

チベット仏教では、お寺にマニ車という、1回まわすと経典を1度唱えたことになるという便利グッズがある。
でんでん太鼓のような携帯用マニ車もあって、熱心な信者は1日中クルクル回しているのだが、この放牧地を流れる川には、水車に固定されたアイディア賞もののマニ車があって、川の流れとともに回り続けていました。
インチキじゃないのかな?

放牧地で出会った中国人の後について、滝を見に行くことになり、川沿いの山道を進んでいきます。
苔むした神秘的な森を抜け、雪解け水が流れる川に降りたりしながら、雪山を目指して進む。
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苔むした神秘的な森を歩く 石が積み上げてある奇天烈な河原
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川のほとりに住むワンチー

いつになったら着くのかしら?と少し飽き始めてしまった時、ちょうど雨が降り出したのもあって、ケンタと二人で引き返してきてしまった。
滝はまかせた!!

上雨崩への橋を渡ったところに澄むチビ娘ワンチーと出会った。
カワイイ子だ!
「川にはサメがいるから危ないよ。」だって。
たぶん親がそう教えてるんだろうな。


<ロバ夫ありがとう>
6月7日 9:00出発。
ダンボールを食うロバ夫
山登りはもうコリゴリという我々は、帰りはロバに乗って登ることにした。
山を登り始めたロバ夫は、なぜか崖のヘリギリギリを歩くので、ちょっと怖い・・・。
からだ半分が崖の外側に飛び出して宙に浮いてるようなカンジ。
なんだか、おケツの穴がくすぐったいような・・・。

前を行くケンタの乗ってる馬は屁をこきまくり。
ブピッブピッブヒッ!ブシュルルルルルゥルゥー、ブピピッ!
と、結構臭う。
草ばっかり食べて繊維十分ってことで人一倍出るんだろ。

ボクの乗るロバ夫は食いまくり、落ち葉や木の枝をムシャムシャ食っては、ロバ使いに怒られてた。
山頂に到着後も腹減りすぎてたんだか、ダンボールをムシャムシャ。

ロバ登山は1時間ほどで終了。楽だったがヒザが冷えたらしく激痛が・・・。
すごいのはロバについてくる雨崩人。ロバについて登り、登ってスグに下りていった・・・。

山頂から西当温泉までの下りはヒザにはきつかったが、呼吸は楽であっという間に着いた印象。
すぐに乗り合いワゴンが来て、地元の兄ちゃん3人とケンタとオレで乗り込んだ。
昼飯は途中の茶屋で済ましたが、兄ちゃん達がおごってくれた。財布の中は札束ぎっしりだった。
ロバで稼いだんだろか?
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バスから見える雪山の景色

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6月8日
今日は一日移動の日・・・。
まさか徳欽からシャングリラまで、190kmを6時間もかかると思わなかった。山道をクネクネ、とろとろ・・・。
この間、最高点4292mプラスαくらいのトコまで登り、車窓から眺める雪山の景色は素晴らしいものだった。

シャングリラでケンタと別れて、ひとりリージャンに向かう。
彼のおかげで、雲南省の田舎を存分に楽しむことができた。
ありがとう!!
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